読書の効果とは ~お金持ちにになるには読書は必要か~

よく、「頭がよくなるために本を読め」と言われますが、読書は本当に頭を良くしてくれているのでしょうか?

確かに知識を得るという意味では本は有効かもしれませんが、テレビやネット等でも様々な知識を得ることができます。

そこで、独立行政法人「国立青少年教育振興機構」がおこなった調査データを基に、読書の効果について紹介していきたいと思います。

スポンサーリンク

読書活動の実態とその影響・効果に関する調査研究について

当該調査は、独立行政法人「国立青少年教育振興機構」により、成人の読書活動の実態や現在の意識・能力、さらには、子ども(特に中高校生)の読書活動の実態や現在の意識・能力を把握し、子どもの読書活動の推進に資する資料を収集することを目的としたものです。

主な調査結果(成人)は、以下の通りとなっています

調査結果① 《現在における読書活動の実態》

読書が好きな成人は約 60%であり、1 か月に1 冊以上本を読んだ成人は約 70% である。

  • 「読書が好きですか」という問に対して、「とても好き」「わりと好き」と答えた成人は 60.0%である。
  • 「1 か月あたり何冊くらい本を読みますか」という問に対して、「1冊」以上を選択した成人は71.8%である。

調査結果② 《子どもの頃の読書活動と現在の読書の関係》

子どもの頃に「本を読んだこと」や「絵本を読んだこと」などの読書活動が多い成 人や、現在までに「好きな本」や「忘れられない本」があると回答した成人は、1か月に読む本の冊数や1 日の読書時間が多い。

  • 子どもの頃に「本を読んだこと」や「絵本を読んだこと」などの読書活動が多い成人ほど、1か月に読む本の冊数や1日の読書時間が多い。
  • 現在までに「好きな本」や「忘れられない本」があると回答した成人は、ないと回答した成人と比べ、1か月に読む本の冊数や1日の読書時間が多い。
  • 子どもの頃(就学前から中学時代まで)の読書量と高校時代の読書量で比べると、成人の現在の読書量については高校時代の読書量と、読書が好きかどうかについては子どもの頃(就学前から中学時代まで)の読書量とそれぞれ強く関係する。

調査結果③ 《子どもの頃の読書活動と現在の意識・能力との関係》

子どもの頃に読書活動が多い成人ほど、「未来志向」、「社会性」、「自己肯 定」、「意欲・関心」、「文化的作法・教養」、「市民性」のすべてにおいて、現在の意識・ 能力が高い。 特に、就学前から小学校低学年までの「家族から昔話を聞いたこと」、「本や絵本の 読み聞かせをしてもらったこと」、「絵本を読んだこと」といった読書活動は、成人の「文 化的作法・教養」との関係が強い。子どもの頃の読書活動と体験活動の両方が多い成人ほど、現在の意識・能力が高い。

  • 今回調査した意識・能力である「未来志向」、「社会性」、「自己肯定」、「意欲・関心」、「文化的作法・教養」、「市民性」のすべてにおいて、子どもの頃の読書活動が多い成人ほど、その意識・能力が高い。
  • 子どもの頃の読書活動と成人になってからの意識・能力との関係では、特に、就学前から小学校低学年までの「家族から昔話を聞いたこと」、「本や絵本の読み聞かせをしてもらったこと」、「絵本を読んだこと」といった読書活動と、成人の「文化的作法・教養」との関係が強い。
  • 子どもの頃の読書活動と子どもの頃の体験活動の両方が多い成人は、他に比べて、現在の意識・能力が高い。
  • 子どもの頃の読書量や現在の読書量、読書が好きかどうかと、学歴・年収との間に強い関係はみられない。

出典:http://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/72/File/kouhyouhappyou.pdf

調査結果④

子どもの頃に読書活動が多い成人は、子どもの頃の体験活動も多い

調査結果⑤

子どもの頃に読書活動が多い成人ほど、ボランティア活動に参加したことがある人の割合が多く、また、読み聞かせを行うなど、読書を通した子どもとの関わりが多い

【調査方法】

1. 調査対象者
20 代 1,049 人、30 代 1,056 人、40 代 1,051 人、50 代 1,053 人、60 代 1,049 人、計 5,258 人

2. 調査方法及び期間
ウェブアンケートによる質問調査を、平成 24 年 2 月に実施。

読書の効果とは

上記の調査結果から、読書の効果としては、

◆子供の頃から読書をしていれば、今も読書を継続(継続して知識を吸収し、成長しやすい)

◆子供の頃の読書が多いほど、(アンケートによる自己評価だが)意識・能力が高く、またボランティア等の体験活動が多く、一般的に豊かな生活を送れる

◆ただし、学歴・年収との間に強い関係はみられない

3点目については、詳細なデータも参考にしながら解説したいと思います

出典:http://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/72/File/kouhyouhappyou.pdf

出典:http://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/72/File/kouhyouhappyou.pdf

上図のとおり、子供の頃の読書量や現在読書好きかどうかと、年収には強い相関関係は見られません。

そのため、当該データからは「読書することで、年収が上がるとは言えない」という結論にはなるといえます。

ただし、上記調査はあくまでも「読書」に着目したのものです。

ネットを中心に様々なメディアで情報や知識を取得できるようになった現代においては、本を読むことと年収は必ずしも直接は結びつかないかもしれません。

ただ、有名な経営者などは、数多くの本を読んでおり、様々な知識を得ております。

年収が高い人ほど、読書量が多いと聞いたことはありませんか? 実は、これ様々なデータで相関関係が証明されている事実なのです。この記事では、年収が高い人の読書に関するデータと日本人の読書量について解説していきます。

調査結果の読書が好きでない方も、様々なメディアから情報を取得している可能性も高く、

やはりお金持ちになるには、読書やメディアで情報を取得することは重要であると思います。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク