事業計画(ビジネスプラン)の策定の必要性とポイントについて

Amazonのジェフ・ベゾスは、喫茶店のナプキンに事業アイディアの書き、それが今のAmazonの事業の基になった言われています。

しかし、実際にその事業アイディアを実現するには、アイディアを具体化した事業計画(ビジネスプラン)を考えなければなりません。

今回は、事業計画策定の必要性とポイントについて解説するとともに、事業計画に記載すべき内容を紹介します。

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事業計画(ビジネスプラン)策定の必要性

事業計画(ビジネスプラン)はなぜ作成が必要なのでしょうか?

頭の中で考えた事業を綿密な計画を立てることなく(つまり、事業計画を策定せずとも)、実行に移し、成功した人もいます。

しかし、それは様々な要素が絡み、たまたま成功しただけかもしれません。

やはり、ビジネスの成功確率を上げるための以下の観点から、事業計画は策定することが望ましいと言えるでしょう。

  1. 自分たちの事業の鳥瞰図を書くことで、起業家等の事業計画の担い手が、そのビジネスに潜む課題やリスクを明らかにしやすくできるとともに、そのビジネスの理念等を他のメンバー間で共有しやすくなる
  2. ビジネスが進に連れて発生する状況変化等に対して、計画時の前提条件を見直すことができ、計画変更の妥当性等を検証しやすい
  3. 銀行・投資家等から事業に投資してもらう場合、ビジネスの説明が容易となる

事業計画を策定することで、上述の3つ点について、事業計画がない場合に比べて、より良い対応が可能となります。
そのため、事業計画をきちんと策定しておくことは、ビジネスの成功確率を上げるために必要な作業と言えるでしょう。

また、自身が漠然と考えていた計画を、事業計画という形にすることで、事業(ビジネス)を実施する本人が、自身の事業の理念やどれくらい利益がでるか等について、より理解が進むこととなります。

事業計画(ビジネスプラン)策定のポイント

事業計画(ビジネスプラン)策定する際に、まず考えなければならないのは、「誰が読むものか」です。

例えば、銀行にとって一番関心があるのは、貸し出した資金が決められた期限までに返却されるかどうかです。
つまり、最悪のケースでも資金繰り出来るという事業存続の可能性や担保価値がきちんと維持されるかを重視して、計画を評価します。

一方で、ベンチャーキャピタル等は、このビジネスで将来的に上場できるか、上手くいった場合に投資資金が何倍で返ってくるか、つまりリスクはあっても、大きなリターンを得られるかどうかを重視して、計画を評価します。

つまり、事業(ビジネス)の性質にもよりますが、読み手が重視する内容を、きちんと事業計画に反映して作成することが重要となります。

事業計画(ビジネスプラン)に記載する内容

事業計画には、表紙・目次を除くと、以下の内容を記載するのが一般的です。

  1. ビジネスプラン要旨(サマリー)
  2. 会社概要・経営理念
  3. 経営陣の経歴と担当業務
  4. 製品・サービスの概要とビジネスモデル(収益の仕組み)
  5. ターゲット市場、成長性
  6. 今後の経営戦略、分野別戦略
  7. 財務計画
  8. 事業リスクとリスクへの対応(コンティンジェンシープラン)

上記内容を、ワード等の文書形式でA4判で20枚~30枚程度に記載したものが、いわゆる事業計画と呼ばれるものになります。

また、上記を作成した後、投資家等へのプレゼンに向け、要点をまとめたパワーポイント等のプレゼン資料を作成するのが一般的です。

ビジネスアイディアが浮かんだら、ただのアイディアで終わらず、事業計画を策定して実行に移すことが重要です。ぜひ、アイディアがある方は挑戦してみて下さい。

次回は、上述の8つの記載事項について、記載すべき内容・ポイント等を解説したいと思います。

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