ビジネスモデル(基礎編②) ~基本パターンの解説~

ビジネスモデルには9個の基本パターンがあります。
基礎編①では「販売、代行、小売」を解説しました。

今回は、「広告、フリーミアム、プラットフォーム」を解説します。

←基礎編①(販売、代行、小売)

基礎編③(金融、メンテナンス、ライセンス)→

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広告モデル

広告モデルイメージ図

広告モデルイメージ

解説

ユーザーに対して、何らかの商品・サービス等を提供する際に、他の会社の商品・サービスを紹介すること(広告)で、報酬を対価として受け取り収益をあげるビジネスモデル

広告会社がユーザーに提供するサービスは無料であることが多い。一番なじみ深いものとしては、テレビ会社による収益構造がこのビジネスモデルに該当します。

ユーザーにテレビ番組を無料提供し、テレビ番組の合間に他の会社の商品・サービスを紹介するCMを流すことで、開発会社から報酬を得ています。

質の高いサービスが無料で提供されることが多くなったが、そうしたサービスの無料を維持しているのがこのビジネスモデル。
後で説明するフリーミアムモデルと組み合わせられることも多い。

最近では、インターネットを使用した広告が多く、googleも基本的にはこのビジネスモデルを採用しています。

成功するためには

このビジネスモデルで成功するためには、多くのユーザーを集客できる(広告効果が高い)商品・サービスを提供できるかが重要です。

例えば、googleは検索サイトとして、多くのユーザーに頻繁に使用されており、そのサイトに広告を載せることは効果が高くなるため、多くの会社がgoogleへの広告を希望することになります(その結果、安定した報酬が獲得できる)。

その他、個人がネットブログ等で商品を紹介して、報酬を受け取る(いわゆるアフィリエイト)もこのビジネスモデルです。

具体例(広告モデル)

  • 日本テレビが、テレビ番組のCMで他の会社の商品を紹介して、他の会社から報酬を得る
  • googleが、運営・提供するサイトに他の会社の広告を載せることで、他の会社から報酬を得る

フリーミアムモデル

フリーミアムモデル イメージ

解説

無料の商品・サービス等を提供してユーザーを集めたうえ、より機能が充実した商品・サービスを利用したいユーザーに対して、有料化した商品・サービスを提供することで、収益をあげるビジネスモデル

一番イメージしやすい例として、基本プレイ無料の課金があるゲームアプリ等がこのビジネスモデルに該当します。

名前の「フリーミアム」は、フリー(無料)とプレミアム(有料)を合成したもの。

アプリ等のインターネットサービスの収益方法として有名だが、例えば、英会話教室の無料体験で人を集め、継続的にサービスを受けたい人を有料化する仕組みもこのモデルに該当します。

成功するためには

このビジネスモデルで成功するためには、集客できる無料の商品・サービスを提供しつつ、いかに有料のユーザーを増やすことがきるかが重要です。

無料と有料のバランスをどうとるかが難しい判断となります。

仮にあまりに無料での機能が低いと、そもそも人を集めることが難しくなり、逆に無料の機能で十分となると、有料化する人が減ってしまいます。

また、ゲームアプリの課金アイテムのように、人のコレクション欲や優越感といった感情に訴えることが重要です。

なお、無料でも集客できるサービスであれば、上記の広告モデルで収益をあげつつ、一部有料化するという戦略もとれます。

具体例(フリーミアムモデル)

  • ゲーム制作会社が、基本プレイ無料のアプリを提供したうえ、有利にゲームを進めるためのアイテムを販売して対価を得る
  • 塾等が、無料の教材を配布したうえ、より詳細な教材が欲しいユーザーに対して、有料の教材を販売して対価を得る

プラットフォームモデル

プラットフォームモデル イメージ

解説

会社やユーザーが集まる場(プラットフォーム)を提供したうえ、「ユーザーを求める会社等」と「商品・サービスを求めるユーザー」をマッチングや仲介することで、登録料や手数料等を得て収益をあげるビジネスモデル

イメージしやすい例として、食べログ等の飲食店紹介サイトがこのビジネスモデルに該当します。

食べログ等は飲食店から登録料等をもらい、食べログのサイトに訪れたユーザー(おそらく飲食店を探してるであろう)の希望と登録されたお店から希望に合うものとマッチングしています。

人がたくさん集まる場という意味で、プラットフォームという名前が付けられています。

会社等とユーザーをマッチングさせるものが多かったが、最近ではメルカリ等、ユーザー間(CtoC)マッチングさせるサービスも増加しています。

成功するためには

このビジネスモデルで成功するためには、プラットフォームと言えるだけのユーザーを集めつつ、マッチングさせる相手(会社等)を充実させることが重要です。

難しいのが、ユーザーが多くいれば、会社等は登録料を払ってでも登録したいと思いますが、ユーザーが少ないうちは登録したいという会社等は少ないでしょう。
そして、会社等が少ないとサービス不十分でユーザーも増えないという悪循環となります。

最初の構築が難しいビジネスモデルといえるでしょう。

したがって、このモデルの初期段階では、プラットフォームへの参加者全員を無料としたうえ、人が十分に集まった段階で有料化に乗り出すといった計画的な運営が重要です。

具体例(プラットフォームモデル)

  • 楽天市場が、ユーザーと商品を販売したいお店をマッチングさせるサイトを運営することで、お店からサイト登録料を得る
  • 不動産仲介会社が、不動産を貸したい人から不動産の情報を得て、不動産を借りたい人の要望と合う不動産の賃貸借を仲介して、仲介手数料を得る

残りのビジネスモデルの型はコチラ

基礎編①(販売、代行、小売)

基礎編③(金融、メンテナンス、ライセンス)

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