現在、空前のＡＩ（人工知能）ブームが到来しており、新聞等でもＡＩという言葉を多く見かけます。
しかし、ＡＩブームが到来した理由はともかく、ＡＩがもたらす今後の社会に関する記事はあまり見かけません。
そこで、今回はＡＩブーム到来の理由とともに、ＡＩがどんな社会をもたらしてくれるのかを紹介・解説したいと思います。
目次
ＡＩブームの到来
実は今でも、ＡＩは、様々な技術や製品で使われていますが、そのレベルは高度な対応は難しく、パターン化された対応はできるものの、状況に応じた柔軟な対応という面では、人間には及びませんでした。
しかし、機械学習の進化や、ディープラーニング（深層学習）によって、ＡＩの画像認識能力や音声認識能力が格段に上昇しました。
そうした進化もあり、今までホワイトカラーが担ってきた高度なビジネス対応も含めて、ＡＩによる対応が夢でなく現実的となったことで、将来のＡＩ活用に向けてブームが到来したと言えます。
ＡＩブームの理由
ＡＩブームが到来した理由を、「ＡＩの製造」、「ＡＩの必要性」の観点から説明します。
ＡＩの製造の観点からの理由
ＡＩが人間の役に立つ作業を行うためには、大量のデータを使用して学ばなければなりません。特に機械学習やディープラーニング（深層学習）では、データの量が、そのままＡＩの能力に繋がるとも言われています。
その点、ＩＴの進化、ＩoT技術の進化により、ＡＩが学ぶための多様かつ大量のデータを取得することが今までと比べ容易となりました。
ＡＩを進化させるためのデータ取得が容易となったことが、ＡＩブームの到来の一つの理由と言えるでしょう。
ＡＩの必要性の観点からの理由
そもそも、我々はどうしてＡＩを必要としているのでしょうか。
１つは、ビジネス上の理由で、労働力の確保と人件費の削減が大きな理由と言えます。特に日本では、今後の高齢化社会による生産年齢人口の減少をＡＩでカバーするといった動きもあり、生産代替手段という側面も大きな理由となっています。
もう一つは、人間の能力の問題です。
ビッグデータ社会と呼ばれるように、大量の情報が収集されそれを活用することが望まれていますが、人間の認知能力では、その情報すべてにアクセスして分析することは難しく、ＡＩのサポート等が必要となります。
上述の２つの必要性からも、ＡＩブームは到来していると言えます。
ＡＩがもたらす今後の社会について
上述の理由により、現在、ＡＩブームが到来して進化を続けていますが、そうしたＡＩの進化が今後どういった社会をもたらすのか、経緯を含めて、下記にまとめてみました。
ＡＩの経緯
（青色・太字以降が今後の社会）
ＩＴ技術の進化により、多種多様なデータが今までより容易に取得可能
↓
情報量が人間が認知できるレベルを超え、ＡＩ等のアシストが必要に
↓
ＡＩの製造（ビッグデータの取得によりＡＩの学習機会も増大）
↓
ＡＩによるデータ取得・分析で、さらに人間の認知のレベルを超えたビッグデータに
↓
ＡＩの進化による人間へのアシストが一般的に
↓
ＡＩとともに過ごす、高度データ活用社会
まとめ（高度データ活用社会とは）
現在、我々は情報が欲しい時、インターネットの検索エンジンを使用する、本を探す等、自ら情報を探し、そして集めた情報をまとめているが、膨大な情報をまとめるのに苦労した人も多いのではないでしょうか？
そして、多くの人が全ての情報をまとめ（活用）はせず、自身の仮説等を裏付ける情報のみを取捨選択したうえ、活用しているのではないでしょうか。
現在、膨大な情報を取得できるスキームができているものの、それを最大限活かすことは通常の人間では難しいと言わざるを得ない状況です。
そこで必要となるのが、大量の情報を処理してくれる機械のアシスタントであり、それを担うのがまさにＡＩと言えるでしょう。
将来、ビジネスはもちろん、通常の生活において、膨大な情報をパーソナルＡＩのアシストを受けながら、活用することができる社会（高度データ活用社会）が到来することになると思います。
そうした未来の社会を想像しながら、その未来の社会に相応しいビジネスを考えていくことは重要です。
ぜひ、上述の予想も参考にしていただきながら、今後のビジネスを考えていただけたら幸いです。
