昨今、ビッグデータ、AI、IoTといったITの進化による各種の技術革新が、ビジネスに与える影響がますます強まっています。
しかしながら、日本ではITに関わるエンジニアが不足しているとともに、IT企業等を除けば、ITに関する知識が浅いビジネスマンも多いのが現状です。
しかし、昨今の情勢を踏まえると、ITに関する基本的な知識を身に着けておくことは、今後のビジネスの展開を考える上で大変重要になってくると思われます。
ただ、IT知識を取得したいと思っても、本屋にはプログラミング言語の本からパワーポイント、エクセルの使い方、iphoneの解説本まで、様々な書籍があり、何から勉強していいかわからない方も多いと思います。
そこで、今回は、基本的なIT知識を体系的に取得するためのおすすめの勉強法を紹介していきます。
目次
IT知識を体系的に取得できる本は少ない!?
ビッグデータ、AI、IoTといった技術が、ビジネスに役立つとして注目を浴び、そうした技術を解説した書籍が多く出ています。
もちろん、ビジネスの活用を考える上で、そうした技術の概要を知ることは重要であり、また深い知識を得る必要は必ずしも必要ではありません。
ただ、そもそも、そうした「ビッグデータ、AI、IoT」といった技術以前に、私達は「普段使用しているパソコンやスマホがどのように動いているか」すらもよくわかっていないのが現状ではないでしょうか?
もちろん、専門家でないので、深い知識までは必要ないと思いますが、そもそもパソコン、アプリ、ネットワークがどのように動いているか等、基本的なIT知識を身に付けることは重要であると考えます。
そうした知識を体系的に取得しておけば、今流行りのビッグデータ、AI、IoTといった技術はもちろん、未来の技術についても理解しやすく、また技術のビジネス活用を考える上でも助けとなるはずです。
しかし、AI等の単独の知識を解説した本は多くありますが、IT知識を体系的にまとめた書籍は少ないのが現状です。
IT知識を体系的に学ぶ方法(基本情報処理技術者試験について)
では、IT知識を体系的に学ぶにはどうしたらいいでのしょうか?
私のおすすめの方法は、「基本情報技術者試験」の教科書で学ぶ方法です。
(または、「ITパスポート試験」の教科書を使用して学ぶ方法です。)
「基本情報技術者」、「ITパスポート試験」ともに、「独立行政法人 IPA(情報処理機構)」が運営する国家資格である「情報処理技術者試験」の一部となります。
「情報処理技術者試験」とは、IPAのHPで以下の通り説明されています。
情報処理技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。
情報システムを構築・運用する「技術者」から情報システムを利用する「エンドユーザ(利用者)」まで、ITに関係するすべての人に活用いただける試験として実施しています。特定の製品やソフトウェアに関する試験ではなく、情報技術の背景として知るべき原理や基礎となる知識・技能について、幅広く総合的に評価しています。
多くの試験が用意されており、下記の図のとおり、「基本情報技術者」、「ITパスポート試験」は基本的なIT知識を身に付けた方のための試験となります。
上述のとおり、「基本情報技術者試験」等は国家資格ですので、取得すれば仕事にも役立つように、体系的なIT知識を問う試験となっています。
つまり、「基本情報技術者試験」の教科書は、IT知識を体系的にまとめてくれているので、この教科書を読むことが、IT知識の基礎を固めるうえで、最も効率的であると思われます。
教科書は複数あるので、おすすめの教科書を紹介したいと思います。
基本情報技術者試験、ITパスポート試験の教科書について
お薦めの教科書は、以下の2つです。
私も文系出身ですが、どちらも十分理解することができました。
左の教科書は文字と図のバランスがよく、また全文PDF付きでスキマ時間で、スマホ等でも確認できたのが良かったです。
右のキタミ式は、図を多用しているため、視覚的に理解することができ、システム、プログラミング等に触れたことがない人でも、とても分かりやすく説明されています。
ただ文書で説明されたほうがわかりやすい方は、左側の教科書のほうがおすすめです。
上記内容が難しく感じる方、そこまでのIT知識は不要と考えている方は、「ITパスポート試験」の教科書で勉強するのがいいかもしれません。
ただ、将来のことを考えると、「基本情報技術者試験」程度の知識は取得しておくことをお薦めします。
今後、当サイトでも、基本情報技術者試験の学習内容をもとに、体系的なIT知識について提供予定ですので、ご参照ください。